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  • 執筆者の写真中野太一

私が英語教育でこだわる3つのポイント

こんにちは、佑啓塾の中野です。


この度、塾の授業の一つとして「えいご部」という、ボードゲームを使って英語が学べる英会話講座を始めることになりました。



英会話、特に生きた英語を学ぶための講座は、塾を始めた当初から、いやずっとずっと昔からやりたかったことでした。今日は僕自身がどのように英語を習得したのか、と言う話を交えながら、佑啓塾の英語教育におけるこだわりポイントをお話していこうと思います



▼目次



こだわり1. We learn for fun! 楽しみながら・楽しむために学ぶ


勉強すべてにおいて言えることですが、まず初めに楽しくなければならないと思っています。


勉強がつらい、苦しいと感じると、学ぶことがストレスとなり、コルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌されてしまい、記憶や思考といった認知活動を妨げるからなのです。そしてネガティブな気持ちと結びついた情報は、覚えていたくないものとなります。

ー中略ー 

ところが逆に、「学ぶことは楽しい」と思えたならば、事態は逆の方向に好転します。楽しいと言うポジティブな気持ちは、ドーパミンやオキシトシン、βエンドルフィンなどのホルモンを分泌させ、その結果、意欲が高まるだけでなく頭も良く働くようになります。

(メタ認知/ 三宮真智子 中公新書ラクレ)

科学的にも楽しい方が効率が良いことは証明されています。楽しいと感じられることこそが脳を効率よく使う方法なのです。


佑啓塾えいご部では、ボードゲームを遊ぶことでまず最初に「楽しい!」と感じてもらうことを目指しています。その楽しさこそが、英語を覚えるために非常に役に立つのです。



こだわり2. Use languages as a tool. ​手段として言語を使う


英語に関わらず言語というのは、人と会話したり、文字を読んで情報を得るための道具です。しかし日本の教育はほとんどが「英語を学ぶための英語」を紙の上でやっているだけに過ぎません。そして多くの人が「英語は勉強しても使うことがないから意味ない」と感じてしまって、やる気が出ないというのは無理のないことです。


英語を学ぶ上で「英語を使って何をするか」を考えることは非常に重要なことです。


私はフィンランド語というマイナー言語の勉強をずっと続けているのですがフィンランド語というのは「大阪府民より話者数が少なく、その国以外ではまったく使えず、かつほとんどの人と英語でコミュニケーションができる」という「学ばない方がいい理由」を挙げた方が多いくらいの言語です。そんな言語であっても


  • 友人たちとフィンランド語で会話をするのが夢

  • 読めなかった本を読めるようになりたい

  • 好きな歌を歌えるようになりたい


そういった明確な「使う理由」があるのでここまで勉強を続けてこれました。


えいご部では「ボードゲームを楽しく遊ぶためにえいごを使う」という共通の目的が最初にあります。ボードゲームの醍醐味はやはり、目の前にいる人と会話しながらゲームができるということですから、英語を使う理由としてはうってつけだと思っています。


そして、英語をまず最初に「使う」ことによって、使いながら学ぶことができるのです。




こだわり3. Support learning as Language Parents ​語学の親として万全のサポート


Language Parent という概念は直訳すると「言語的な親」です。生物学的な親が赤ちゃんの言語学習にどのような影響を与えているかということを研究した結果、外国語学習においても「親的な存在」が大事だということがわかったのです。


赤ちゃんの言語学習においての親の役割を考えてみましょう。



「赤ちゃんはまったく言葉というものを知らない状態で生まれてきます。そして毎日親身になって世話をしてくれる人が、何か音のようなものを発している。何かはわからないけれど、とりあえず真似をして口を動かしてみます。何ヶ月も同じ音を聞いていると、だんだん口の動かし方もわかってきて、似たような音を自分の口から出せるようになりました。そうすると目の前の親切な人たちは非常に喜んでくれます。自分が口を動かして音を発するだけでとても喜んでくれるので、自分も嬉しくなって口を動かし続けます。だんだんと、音によって反応が違うということがわかってきました。どんな音でも親たちは熱心に耳を傾けてくれます。ときにはゆっくりと分かりやすくお手本を示してくれ、ようやく単語というものを習得しました。」


親というのは、赤ちゃんが喋れないからといって頭ごなしに怒ったり叱ったり、否定したり訂正したりしません。そしてどんな発話でも非常に熱心に耳を傾け、何を言おうとしているのかを必死に汲み取ってくれようとします。


そのような存在は、言語を学習しようとする人にとってとても強力なサポートとなるのです。えいご部では、私とネイティブの先生の2人体制で、子どもたちの言語親として万全のサポートをします。




えいご部 こだわりの源泉


この3つのこだわりは、すべて私自身の体験がベースとなっています。


私は大学に入学するまでは、一般的な高校生レベルの英語力しかありませんでした。つまり、ペーパーテストではそこそこ点数は取れるけれども、話すことや聞くこと、文章を書くことは苦手で、そういった機会や経験もない学生でした。海外に旅行に行ったこともありませんでした。


私の大学には、英語しか喋っていけない建物というのがありました。



近畿大学 英語村 「E-cube」
近畿大学 英語村 「E-cube」

常にネイティブのスタッフが10人ほどと日本人スタッフがいて、カフェがあり、ゲームがあり、毎日アクティビティが開催され、音楽イベントやスポーツイベントが催される日もありました。学生は誰でも自由にこの施設に入って利用することができます。


大学に入学したばかりの私は「ここでお昼ご飯を毎日食べるようにすれば、英語が話せるようになるかもしれない」と思い、それを実行しました。


初めてこの施設に入ろうとした時のことは、今でもよく覚えています。せっかく楽しみにしていたのに、入口で立ち止まり、スタッフと目があい….英語しか話せないという怖さから、すぐに立ち去ってしまいました。勇気が持てなかったのです。


「せっかくこの大学に入ったのに、このままではいけない」と思い、次の日も足を運びました。入り口に行くとスタッフがこちらを見て


" Hello, how are you?"


と声をかけてくれます。私は精一杯の勇気を振り絞って


「ハ、ハロー」


と言って….. また立ち去ってしまいました。


今でも鮮明に思い出されるほどの苦い思い出ですが、ここから約1年ほどで、旅行に1人で行っても困らないほどの英語力をつけることができました。


英語村のスタッフの中で一番初めに仲良くなったのは、日本人スタッフでした。少しカタカナ英語の発音で当時の自分には聞き取りやすく、何よりも「一生懸命に話を聞いてくれる」人だったのです。間違った文法で話しても必死に理解しようとしてくれ、私も「この人相手なら安心して間違った文法でも話せる」と感じることができました。


今となって思うと、この人が私にとっての初めての言語親となったのでした。そこからはネイティブの人とも少しずつ話せるようになり、ゲームやアクティビティを通じて英語を「使う」機会が徐々に増え、「今日はこのことが伝えたかったのに言えなかった。何て言えばいいのか調べておいて、明日は言えるようにしよう」というのを毎日繰り返していました。


私はこの施設で


  1. 楽しみながら学び

  2. 言語をコミュニケーションの手段として使いつつ

  3. 言語の親を見つけ


そうして英語を習得していったのです。


大学3年生の夏からフィンランドに建築を学びに留学をしたのですが、それ以前に語学留学は行きませんでした。語学留学に行かなくとも、言語を学ぶ上で重要な点を押さえていたことによって、短期間で留学に十分な語学力を身につけることができたのです。




私は非常に恵まれた環境があって、英語を身につけることができました。そのような環境を、自分の塾にも作りたい…。えいご部を始めるきっかけは、そんな思いでした。



 

私の語学学習におけるこだわりを詰め込んだ「佑啓塾 えいご部」は、8/23(火)に体験会を開催し、9/14より開講予定です!


体験会に参加の方は優先的に本講座を受講することができますので、ぜひ体験会に参加してみてください!



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