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学習を「やらされるもの」から「自分でデザインするもの」へ

  • 執筆者の写真: 中野太一
    中野太一
  • 8月29日
  • 読了時間: 3分

こんにちは、佑啓塾の中野です。


佑啓塾では、生徒一人ひとりが自分の目標に基づいて学習を計画し、振り返りを重ねていける「自己調整学習」ができるようになることを目標としており、そのためにNotionを用いて学習タスクの計画、管理を行なっています。本日はそのシステムの一部をご紹介いたします。


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生徒たちはNotion上に自分のページを持っており、学習を始める際には必ずここを確認することとなります。まず生徒が目にするのは「やることリスト」と呼ばれるもので、ここでは「今日1日、何をすべきか」が一覧となっています。重要なのはこの一覧が何をもとに作成されているかという点です。


生徒たちはまず2種類の目標について考えてもらいます。すなわち「どうなりたいか(Beゴール)」「何をすべきか(Doゴール)」です。それをもとに、いつまでにどのくらいの学習をしなければならないのかを逆算し、やることリストのタスクを設定しています。これは生徒と授業内で話し合い、生徒が望むように計画しています。生徒の意欲や目標に合わせ、不要と判断された課題は避けるようにしています。


一般的に学習や宿題は、一方的に押し付けられることが多いです。そうすると生徒にとって「なぜこの宿題をしなければならないのか」が不明確になってしまいます。目的を見失った学習は効果が上がらないだけでなく「やっても意味ないからやらない」「適当にこなしてサボろう」といった手法を誘発してしまいます。これは誰にとっても価値のない、無駄な時間と努力を生み出してしまいます。


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さらに、日々どのくらいのタスクをこなしたのかを振り返りできるようになっています。これは「自己効力感」を育むために必要なステップです。自己効力感とは「自分にはできると感じる」という感覚のことです。これは結果ではなく過程を重視するということでもあり、生徒の自己肯定感を高めるためには必要であるともされています。(自己効力感と自己肯定感は異なる概念です。ここでは詳しくは触れません。)



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もう一つの機能が「復習」機能です。このボタンを押すと、タスクは「完了」されずに一旦リストから消えますが、「1日後」「1週間後」「1ヶ月後」にもう一度復活してくる、というものです。どんなに理解できたと思っていても、人間の脳は忘れるようにできています。覚えるために必要なことは脳に「これは大事なことなんですよ」と繰り返し伝えることです。そのためには間隔をおいて何度も繰り返し学習する、「間隔反復学習」が有効であるとされています。


これまでこの間隔反復を実践するのは容易ではありませんでした。なぜなら「いつ復習するか」を管理することは非常に煩雑で面倒だからです。せっかく効率の良い学習をしていても、学習以外のところで手間がかかるようでは、続けられません。そこで、Notionは自動的に復習タイミングを計算し、いつ復習するべきかを生徒に表示するようになっています。



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最近新しい機能をいくつか追加しましたので、ご紹介します。まずは1ヶ月でどのくらいのタスクをやったのか、数値で確認できる機能です。これによって、カレンダーとは別で、1ヶ月の勉強量を可視化し、自己効力感の醸成を促進することができます。


さらにもう一つ、復習すべきタスクがいくつ溜まっているかを表すグラフも作りました。これによって生徒に「溜まっている復習があるからやらなくてはいけない」と自覚を促すことができます。



学習を主体的に進めることは、成績のためだけでなく「自分にはできる」という感覚を育てることにつながります。

今後も、Notionを活用した自己調整学習の実践を通して、生徒たちが自分らしく学べる環境を整えていきたいと考えています。


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